お久しぶりです、初めましての方は初めまして。グレイと申します。今回は公式ネット大会「ブルーベリープロローグ」に参加したので、考察と構築をまとめます。ダブルバトルの記事を書くのは初めてとなりますが、読んでいただけると嬉しいです。参加者の皆さん、お疲れ様でした。そしてマッチングした皆さん、対戦ありがとうございました。
【目次】
【今大会のルール】
ブルーベリー図鑑に載っているポケモンのみ使用可能のダブルバトル
【考察】
テラパゴスが中心の環境になることはずっと変わらないと感じたので、初手テラパゴスを中心とした基本選出を考えることにしました。序盤の練習会で感じたことは以下の通り
Ⅰ.初手の猫騙しが苦しい
Ⅱ.テラパゴスの上から怪電波してくるエレブー・ロトムがキツイ
Ⅲ.後発からくるテラパゴスを倒せない
上記を踏まえて、構築を考えます。
①ハギギシリ・テラパゴス
猫騙しを解決する手段としてハギギシリのビビッドボディに注目しました。それ以外にもこのポケモンは覚える技が優秀で、特に新規習得した怒りの前歯はテラパゴスを止めに来るポケモンを強引に削ってゴリ押すことができます。初手から最大火力を押し付け数的有利を取る戦い方が好みのため、ギシパゴスの並びを軸としてスタートしました。
②エルフーン・テツノイワオ
サポートとしてのエルフーンが強いという話を聞き試したところ、追い風とアンコールに外せなくなる強さを感じ採用しました。ここまでで後発からくる相手のテラパゴス問題が解決しておらず、倒せるポケモンを探していたところテツノイワオが強そうという話を聞き注目。すると守る貫通のバグウェポンを覚える上、インファ・聖剣を覚えSも速いという欲しい要素が揃いすぎていたので即採用しました。
これで基本選出が完成、次に補完枠を考えます。
③ドリュウズ
Ⅱ.の問題が解決していないのでテラパゴスの裏のエースとなるポケモンを探したところ地面タイプを採用したいと思ったので選びました。エレブーは物理耐久が脆く威嚇持ちのガオガエンと並べて選出されることが多かったので誘いつつクリアチャームで無効化し、エルフーンのサポートを受けながら殴れるポケモンとして採用しました。
④ゴリランダー
最後の補完枠。相手のアシレーヌとテツノイワオを脅威に感じ抑制できそうな駒として採用しました。
【コンセプト】
・猫騙しを拒否して初動を安定させる
・上から高火力打点を押し付ける
【個体紹介】
エルフーン@メンタルハーブ テラスタイプ:ゴースト
性格:臆病 特性:悪戯心
167(252)-×-106(4)-98(4)-125(236)-151(12)
ムーンフォース/アンコール/手助け/追い風
〈調整〉
S 最速テラパゴス抜き
HD なるべく高く
C ミラー・ブリジュラスへのムンフォの乱数変わる
B 余り
ムーンフォース:メインウェポン
アンコール・追い風:地球を救うために必要不可欠
手助け:横のテラパゴス・ドリュウズをサポートする、テツノイワオがテラス切れない展開の格闘技をサポートすることもできる
追い風とアンコールだけで地球を救う最高のポケモン。基本後発からの展開を想定しているので、テラクラスターに耐性のあるHDベースの調整を考えていました。最終的な調整をどうするかはかなり迷いましたが、HDに特化させるよりも最速パゴスの上からムンフォ打てた方が、テラスシェル剝がした後にテラクラ当たる&Cダウン上振れ狙えると思いこの調整にしました。これであればパゴスが同速負けてもCダウンにより助かることがあったので、結果的に良い調整だったと思います。ダブルをやるまでは気づきませんでしたが、後発エルフーンには言語化しきれない強さがあると感じました。
テラパゴス@拘り眼鏡 テラスタイプ:ステラ
性格:臆病 特性:テラスシェル→ゼロフォーミング
170-×-130-157(252)-131(4)-150(252)
→235-×-130-182(252)-131(4)-150(252)
テラクラスター/大地の力/寝言/トライアタック
〈調整〉
CS 振り切り
D 余り
テラクラスター・トライアタック:確定(素のテラクラスターとステラ時を打ち分けることができるのでトラアタは結局撃ってない)
大地の力:非ステラ時の鋼打点(ブリジュラス・メタグロス)
寝言:胞子・粉・欠伸への抵抗
【基本仕様】
テラスシェル・・・型破り有効・満タン時は連続技含め全ての技半減(抜群の技も半減扱いなのがマルスケとの違い)
ゼロフォーミング・・・ステラ時1回のみ発動
HP・・・65上がるのでステラ時その分回復
テラクラスター・・・通常時相手1体に攻撃のノーマル技・テラス時は相手全体攻撃のステラ技
本構築のエース。初手に出して隣にいるハギギシリの前歯とテラクタスターで相手を半壊させる強さがある火力に惚れ込み持ち物は眼鏡です。環境はこのポケモン中心になると思ったので、最速でCS振り切りです。ミラー多発時は最低でも同速に持ち込んだ方が良いと思ってるので。特性はどちらも優秀でテラスシェルは相手の攻撃を1発半減扱いにできるので、カイリューやミミッキュのような動きができます。ゼロフォーミングは天候やフィールドを消せるので、タイミングによっては強力です。このことから単に初手テラスからテラクラ連打するだけの脳筋ポケモンではなく、テラスを切らない試合があるなど柔軟な立ち回りが求められるポケモンだと気づき、面白いポケモンでした。
テツノイワオ@拘り鉢巻 テラスタイプ:格闘
性格:陽気 特性:クォークチャージ
165-171(244)-100-×-130(12)-193(252)
パワフルエッジ/インファイト/聖なる剣/寝言
〈調整〉
D 特化パゴスの+2テラクラ耐え
パワフルエッジ:守る貫通バグメインウェポン
インファイト・聖なる剣:どちらも切れない強力な格闘技。聖剣は基本B上昇ブリジュラスにのみ撃つ、あとは火力優先のインファ
寝言:胞子・粉・欠伸への抵抗
基本選出の一角。テラスタイプは格闘技の火力を上げ、先制技に耐性を付ける格闘で確定。練習会で試した持ち物はチョッキ・エナジー・クリアチャーム・鉢巻でしたが、鉢巻を採用しました。理由は以下の通り。
①最速で採用したい
②痒いところに手の届く火力を実現したい
①について、ジュカインギミックを潰すために上を取る必要がある&ジャローダに全員上とられるのは不味いと感じたからです。②はこのポケモンに触れた方なら共感してもらえそうですが絶妙に火力が足りないです。B上がったブリジュラスをテラス聖剣で倒す火力が欲しい&練習会で見たギミックのジュカインがH振りor襷どちらの場合でもハギギシリのアクジェと合わせて倒す火力が欲しかったのが要因です。
裏から出す詰め要因としてこのポケモンがいるおかげで初手ギシパゴスが投げやすかったです。
ハギギシリ@気合の襷 テラスタイプ:エスパー
性格:陽気 特性:ビビッドボディ
143-157(252)-90-×-91(4)-158(252)
サイコファング/怒りの前歯/トリックルーム/アクアジェット
〈調整〉
AS振り切り
余りD(一応ポリ2のDL意識)
サイコファング:メインウェポン兼壁対策
怒りの前歯:一番撃った、このポケモン最強の追加技
トリックルーム:湿原対策、稀に追い風への切り返し
アクアジェット:絶妙に切れない先制技、前述のイワオ欄にあった立ち回りの実現と、バシャーモ・ゴウカザルに撃つ
圧倒的MVP、技が豊富な最高襷枠。上記以外にも挑発・こご風・ウェブタ・アクブレなど様々な強力技をもらっているので、技構成はかなり悩みました。特性のおかげで猫騙しを拒否できる上、テラパゴスを止めにくるポケモンを怒りの前歯で強引に削って倒しに行く動きが強く、自視点の初動が安定するのが一番の魅力です。前歯を外すと場合によっては試合が崩壊するデメリットはありますが、その欠点に目を瞑ってでも採用したいと思える強さでした。初手に考慮する選択肢を減らすだけでここまで動きやすくなると勉強になったポケモン、ダブルの経験が浅い自分でもここまで順位を伸ばせたのは、間違いなくこのポケモンのおかげです。
ドリュウズ@クリアチャーム テラスタイプ:ステラ
性格:陽気 特性:型破り
185-187(252)-81(4)-×-85-154(252)
じしん/アイアンヘッド/10万馬力/守る
〈調整〉
AS振り切り
余りB(ゴリラのグラスラ等先制技の乱数変わる)
じしん・10万馬力:両方撃ちたい場面あったので両採用
アイアンヘッド:確定、数少ない上振れ要素
守る:エルフーンのサポートを待つ間の様子見技
裏のエースであり戦友。持ち物は威嚇を無効化できるクリアチャームで確定。ステラor手助けによりガエンエレブーをまとめて飛ばせるのが魅力です。圧があるのかエレブーが選出されないこともあったので、補完枠としては良かったのかなと思います。本戦ではタケルライコも多かったので、選出した時にはしっかりと役割を果たしてくれました。ただ耐久が乏しく出オチも怖いポケモンなので選出率は控えめでした。このポケモンも最速パゴスより速く、特性のお陰でテラスシェルを貫通できる点もまあまあ強かったのかなと(特性で採用した一番の理由は最速怪電波ロトムに地面技当てたいから)。緊急時のアイヘ怯みによって拾った試合はありませんでしたが、採用するだけで味があるかなと、、、
ゴリランダー@命の珠 テラスタイプ:炎
性格:意地っ張り 特性:グラスメイカー
176(4)-194(252)-110-×-90-137(252)
グラススライダー/叩き落とす/挑発/ウッドハンマー
〈調整〉
AS振り切り
余りH
グラススライダー・ウッドハンマー:確定
叩き落とす・挑発:構築に欲しい要素として採用
最後に入ってきた補完枠。ほかにも候補はブリジュラス・ドククラゲといましたが、アシレーヌ入りの滅びパ・テツノイワオに対する圧として(イワオミラー結構面倒)採用を決めました。結局出したの2試合だけでその2試合落としたので正解だったかどうかは正直わかりません。ここを煮詰め切れなかったのは後悔が残ります。
【選出】
基本選出
・(先発)ハギギシリ・テラパゴス(後発)エルフーン・テツノイワオ→8割くらいこの選出でした
その他
・(先発)エルフーン・ドリュウズ(後発)テラパゴス・ハギギシリorテツノイワオ→ガエンエレブーライコ入り
・(先発)ゴリランダー・テラパゴス(後発)ハギギシリ・エルフーン→滅び入り
【反省】
・霊テラスブリジュラス無理・・・「霊テラスやめて~」って言いながら前歯撃ち続けたし、「霊テラス無理〜」って言いながら聖剣orインファ撃ち続けました。なんかテラスされなかったしされても飛行テラスくらいしか当たらなかったのでセーフ。
・補完枠の選定に時間を割きすぎ・・・今回で言うゴリランダー、選んだのが悪いというわけではないです。ただそもそも補完枠って軸・基本選出をしっかり固めた後に無理な並びやポケモンに対応できるように選定する枠と解釈しているので、ここに時間をかけるよりは基本選出のダメ計や動きの確認に(今回はたまたまうまくハマりましたが…)時間を当てた方が良かっただろうし取り組みの順序を間違えてしまったかもなぁという反省です。
【最終結果】
TN:グレイ レート1800.555 最終43位(30-9)
【最後に】
2021年の「セイムビート」で最終2桁を取ってから2年半かかりましたが、ずっと目標にしてきたレート1800を達成できて本当に嬉しいです(まさかのダブルバトル!?)。特殊ルールにハマってからは公式大会自体が楽しく、2桁を達成できたら嬉しいと思いつつもどこか悔しさもありました。時間はかかったものの続けていればいつかは巡ってくるチャンスを掴めると自分で体験できてよかったです。
ポケモン対戦は目標を達成しようと思ったら時間を費やし思考を使いでなかなか気楽にはできない部分があるので、続けることが難しいと感じることは正直あります。それでも目指す目標があるのならば、何より楽しいと思うのならずっと戦い続けるのも、休み休みやるのも、どんなペースでも良いからとりあえずは続けるのがいいのかなと今は思っています。今回自分は一つ目標を達成し次の目標に向かうことになりますが、ペースは今までと何も変わらず楽しく続けていくつもりです。ランクバトルか公式大会かはわかりませんが、またどこかで大きなチャンスを掴みます。ここまで読んで頂きありがとうございました!!